ブログを読んでくれたヒメさんが連絡をくれた。
ヒメちゃん的には私が あの人 を卒業出来た事が嬉しくもあり、悲しくもあるのだと言う。

「アンタ達って結婚すると思ってたんだけどなぁ」
「……ふぅん」

と私はいつものように素っ気なく返事を返すも
頭の中では"私だってそうだ"と思っていた。

「まあ、でもアレか。
アンタと生きていくって相当強くないとダメだから、これで良かったのかもしれないね」

"どういう意味?"と私が尋ねると
「アンタは危険なところにすぐ首突っ込むから恋人―夫婦としては気が気じゃないでしょ」
とヒメちゃんは素直に言った。

それはネット友人であるYさんも同じ様な事を以前。言っていたっけ?
全く知り合いでもなんでもない二人からそう言われると、少なからず悲しくなった。

「多分、アンタにとってこの世界はとても生き辛いと思うのよ」
「今の世の中、私に限っての話ではないよ、それは」
「それでもアンタは生き辛いと思う」
「……引っ張るなぁ」
「だってアンタって自分勝手にはなれないじゃん」
「……そんな事は、ない」

私という生き物はただ幼稚で自信がなく、とても臆病な生き物ってだけなのだ。