お母さんが寝ているとか。
今まで気にしていたけれど、そんな事はもう気にしない。

「多少強引な手段を実行しても良い」

と許可は得ている。
なので、寝ているところ誠に申し訳ないけれど
掃除をしてもらう。

うん、お母さんひとりだけじゃ無理だろうから
私も手伝おう。
……というよりは私がやろう!

そう決めて行動し掃除をして数時間。
ほら、たった数時間でここまで綺麗になった。
お母さんはただただ吃驚していた。
もう綺麗だった頃の我が家を忘れていたんだろう。

この調子なら、すぐ終わる。
出来る事ならば、こういう強引な手段を取りたくなかったし
お母さんの人間性を変えたかったけれど、もう時間がないんだ。

とっとと終わらせて、次の場所に引っ越す事にする。