さて結果報告を。
あれから一日ぐらいしか経ってないのに、もう答えを出すとかさすが後輩を言うべきか。
私と比べてちゃんと意思があるというか、思っていたよりずっとずっと後輩はもう大人でした。

後「じゃあ、トドメをお願いします」
私「あ、なんだ。わかっているんじゃん」
後「本当はもうずっと前から知っていますよ。先輩の気持ち……Aさんをまだ好きなんでしょう?」
私「いや~……もはやこれが「好き」なのかどうなのかわからなくなったかなぁ…別に付き合いたいとか結婚しておきたかったとかないし、ただ純粋にあの人が幸せならいいってだけの話で」
後「……○○(友達の恋人)さんも先輩も凄すぎです。思い続けるってこんなにも辛くて大変なのに、それが出来てるっていうのが…」
私「……うん。だからさ。私は他の人にそうなって欲しくないんだよー。勿論貴方にもね」
後「……すみません。また先輩を一人にしてしまいます」
私「……ばーか。それは私の選択でそうなるんだから、貴方が気に病む事ではないんだよ」
後「……でもっ!」
私「でも、じゃないです。私はAを愛してるんだと思います。ずっと、ずーっとね」
後「………」
私「貴方と一緒に遊べてすごく楽しくて。寂しくなくなって……本当に長年ごめんね。どうか幸せになって下さい。愛してくれてありがとうございました」
後「……ひとつだけお願いがあります」
私「はい。何ですか?」
後「私の事、憶えておいて欲しいんです」
私「……忘れるわけないじゃん」
後「……絶対ですよ?」
私「絶対です」
後「……あー…これでようやく私も思い出の中だけならAさん達と同格になれるんですね」
私「どこまであの子達を意識してたんだか…(笑)」
後「……だって先輩って人を好きになる事って滅多にないじゃないですか」
私「……あはは。そうかも」
後「なのでそれぐらいはさせて下さい」
私「うん。分かった」
後「……また、先輩が愛してやまない人と出会えたらいいですね」
私「そんな人がこれから出てくるのか出てこないのか……」
後「……まあ考えてもこればっかりは分からないですよね」
私「そ、神のみぞ知るってやつで」
後「……あ、じゃあそろそろ電話切りますね」
私「うん。お幸せに」
後「……はい。おやみなさい」

もうね。
二人ともボロ泣きですよ(笑)

でもちゃんと見てくれていたんだなぁ、って。
私を一人にさせたくなかったんだなぁって。

後輩のやりたかった事は私の孤独を埋める事。
私のやりたかった事は危なっかしいあの子を自立させる事。

現在、とても寂しいけれど。
これは決して悪い気持ちではない。

そして私はまた歩くんだ。
あの人への想いを引き摺りながら。
倒れずに。
前へ。