私は平気で嘘をつく人間である。
そういう人間は信頼なんてしてはいけないし、信用もしてはいけない。
まあ私の嘘なんてものは自身を守るものではあまりない。
だって自分に興味なんてないし、守る必要性がないんだ。

だからそれを分かっている人達は実に厄介な存在である。
だって相手の事を考えて、突き放そうと嘘をついても離れてはくれないのだ。
だから厄介……だけどどこかでそれを嬉しいと感じる私もいるのは確か。

こういうところがとても捻くれているんだろうと自分でも思う。

そして何故こういう話を書いているのかというと、それは―

♀「ムイはすぐ嘘つくからなぁ」

私「うん? だから言ってるでしょう? こういう駄目でクズみたいな人間の周りには居ては駄目だよ~って」

♀「もう腐れ縁じゃん? それにさ。ムイが嘘を付く時って大抵、自分のためではなくて人のためだとか何か意味がある時だもんね」

私「……え? 私が楽しくなるならいくらでも嘘なんて言うし? これは自分のために入るんじゃなかろうか…?」

♀「ムイが楽しくなる事ってなんだろうね?」

私「……さぁ? 人が不幸な時とか?」

♀「……駆け寄るくせに(爆笑)」

私「人によ~る~!」

友人と話した。
会ってじゃなくて電話で。

♀「そんなだからさ。みんなアンタの傍にいるんだよ、忘れるなよ?」

以前からずっと思ってた、とても温かい人だと。
愛のある人だと。
本当だったら彼女みたいな人が綺麗と言うのだろう。

私「…………本当、愚か者ばっかりだね~…私の周りは」

忘れた事もはないし、これからも忘れないよ。
絶対に。