「ムイに会いたいなぁ」

そう父親が呟いたのだと言う。
そしてその呟きにより、私の中にある父親のイメージが少し崩れた。
……いやいや、あの人がそんな事を言うわけないでしょう…って思って、落ち着いてまた考えてみたら

ああ、そっか。
姉がアレですもんね、そりゃまだ迷惑を掛けてない私に会いたいと思うのは当たり前の事なのかもしれない、その他の理由としては単純に自分の子供である私に親心で会いたいと思ってくれている、か。

思えば父親は不器用な人だったなぁって振り返る。
不器用さ、で言えば私の方が数倍は上だと思うけれど、父親も立派に不器用な人だ。
子供嫌い…というよりは子供に慣れてない人だったなぁ。
私とは少しだけゲームをして遊んでくれてたけれど。

会ったら会ったらで姉の話になりそうで怖い。
でもどうせ会うのなら楽しい話がしたいね、お互いに。