―あらまぁ…まだやってるよ。あの子…。

ゲームセンターのクレーンコーナーにて。
星のカービィのマスコットに心奪われている人がいた。
もういくら注ぎ込んでいるいるんだろう?
……いくら考えても答えは出ない。

仕方ないなぁ…。
あんまりお金がなくなっても可哀想だし。

失礼します~この青いカービィ狙ってます?

私は質問する。
相手は少しだけ笑って元気よく「はい」と答えた。

青い子を狙っていると分かったのなら話は簡単だ。

まずここを狙って、この向きにしてこう取ってみたらどうだろう?
説明し、相手も素直なのかその通りに遊んでいる。
結果、すんなりと青いカービィをゲットして喜んでいた。

「いろいろして下さって本当にありがとうございました!」

笑顔で頭を下げ、言葉もすごく丁寧だ。
こういう子が本当に可愛いというのだろう。

純粋でそして擦れてなくて。
もう会う事はないだろう。
私は心の中でそう思い、目的のゲームがある場所に向かった。