ねえねえ、と彼は真剣な目をして私に近付いた。

「ゲーム実況するなら何がいいと思う?」

―え、実況…?

その考えは直接、口に出ていた。

「勿論するのはムイね」

あはは~と私は笑う。
そして笑いが止まり、低い声で私は彼に言うのだ。

「……実況なんてするわけないでしょう? そんな腕もないし。やったところで人気も出ないし出させません!」

ゲーム実況……とか個人的には大嫌いな部類だ。
あ、別にこれはやってる人への文句とかじゃくて。
単純に私がそういう事が嫌いなだけだ。

やってる人は正直、すごいと思う。
よく緊張しないなぁ、とか恥ずかしくないなぁとか。

でも、私がやるならそうだなぁ。
それこそ現在、詰んでいる様々なゲームをやるんじゃないでしょうか?
ノベルゲームが大半だけれど、アクションゲームもあるし。

でもなぁ。
有名なものをやったところでなぁ。
それはそれで面白くない気もする…見てる方は。