内容:人間関係は軽く薄く小さくがモットーであり、なにごとにもいい加減で投げ遣りな生活を送っている主人公。特にやかましい妹がいるせいもあって、女は面倒なものだと思っていた。そんな主人公と違い、友人は女の子との恋愛に時間を費やし、肉体関係になることに至上の価値を求めているので、主人公にも恋愛を勧めてくるのだが、まるで聞く耳を持っていない。ところが、ある女の子とのささいな言い争いから、なりゆきと興味本位だけで、その場限りの関係を持ってしまい…。

感想:まず物語に起伏があまりありません。(そして短い)
始終、暗いですし。主人公を含め皆、どこか壊れています。
それぞれが抱えている葛藤を上手に表現しまとめている力は素晴らしい。

性欲、孤独感、自殺願望、不安定な人間関係。
青春時代の暗い面を強調しているらしく、人を選ぶ作品である。

音楽と雰囲気は素晴らしい。
絵は現在やるととても古臭く感じてしまうと思う。(古いのは事実だし)

個人的には「鬱ゲー」には入らないかなぁ(暗いけど)
各ヒロインとのハッピーエンドは本当にハッピーなのか?という疑問はあるけれど(笑)

わりと現実的で考えさせられるところもあった作品。