仕事が休みの日には勉強を数時間。
ちゃんと勉強出来ていればいいが、その手応えはない。

仕事前は何故か嘔吐く事が多い。
これだから精神の弱い自分は好きになれないんだ。
何年も何十年も。

仕事から帰ったら一人で泣くか。

そう考えて。
家に帰ると友人から電話が掛かってきた。
何でも恋愛の相談事らしいが…。

数時間、相談して友人は満足したようだ。
そして話題は私に事に移った。

友人は言う。
もう新しい恋愛をしなよ、って。

したい気持ちは多少はあるが、別にこのままでも困らないのが私だ。

続けて友人は言う。

「ムイの一途さ、は良く分かってるけどさ。相手はムイが想っている事、知らないんだよ?」

うん。
そんなのとうの昔に知ってるし、ちゃんと理解もしてる。
けど、それでも私はあの人が―…。

私は友人にその事を伝える。

「…んー…そこまで想われるって本当、幸せだよね。その人は」

友人のその言葉がスイッチになり、私は泣いてしまった。

違う。
これは違う。
仕事前に思った

「帰ったら、一人で泣く」

こんな意味じゃない。
それでも、私の中に今まで我慢してきたモノが少しだけ外に出てしまった。

友人は笑って口を開く。

「こんなに良い人なのに、その人は勿体ない事をしたね」

ううん、違うんだ。
あの人が私以外の人と結ばれて正解なんだ。
私は駄目人間でとても弱いのだから。

私と結ばれる事はあってはいけないんだ。
それはあの人に限らず、誰であっても。

電話は終了し。
部屋の中で私は少しの時間、泣いた。

あ~ぁ、昨日短冊書いたのになぁ。

私はため息を漏らし、お風呂に入る事にした。