ラグナロクオンライン（以下RO）に呼び出される私。
まだ遊んでいる人いるんだ、まだアップデートしてるんだ。
そう、感じた。

RO世界での用事が終わり、私を呼び出した本人と少しだけ会話をする。

「どうだった？　久々のROは？」

「難しい事を言うね、オンゲって私に言わせるところ“人ありき”だからさ。もう誰も居なくなっちゃった場所でやる事なんてあまりないよ」

また新しく友人を作れば話は別だろうけど。
私はもうこの場所に未練なんてないんだ。

とても仲が良い人達と出会った。
それは最悪な形で終わってしまったけれど、それでもやっぱり私にとっては誇れる記憶であるのは間違いない。

私を呼び出した友人はまだまだ満足していないんだろう。
このゲームに。

私とは全く違う目標を持ち、まだまだ現役である友人。
その目標は“孤独ありき”なのを私は知っている。
友人としては“もうそこから先は行かないほうが良い”と言いたいが、でも人間としてなら注意だって出来るはずもない。

…私がそうだったように、友人にもどうせなら自分が納得出来るまで突き進んで欲しい。
どんな事を犠牲にしても、後悔してもただ前に。